天下りの退職金
独立行政法人 勤労者退職金共済機構ってのがあっ、て中小企業の、労働者への退職金の支払いの負担を減らすとかナンタラの制度らしいんだが、我が職場は中小ですらない零細なんだが、ま、事業所としてこれに加入すれば出来るらしいんだな。
でもこんなのがあったんだなんて、今まで知らなかったし、我が勤務先が入っているのかさえも知らないわけだ。で今回、民主党の長妻議員が国会で首相の所信表明を受けた代表質問で(W)関連質問をしたんで、初めて知ったんだが。
それが、例の社保庁のナニヤラみたいに不払いが発生していると ↓
NIKKEI NET(日経ネット)"365億9000万円が未払いになっていることが3日、分かった。対象は延べ49万2251人で、"
49万人にも(本来支払われるべき退職金が)支払われてなかったと。ゆゆしき自体が発覚した。
でもこれって何よ。49万人で365億円。割り算すると一人あたり平均75,000円なのよね。それって退職金?
時効分もあるとか昔から続いてることらしく金額は時代背景を勘案しなければならないにしろ、ここ17年ほど給与水準はむしろ横這いか右肩下がりだったわけだ(特に中小零細ほど右肩下がりだったわけだ)。
退職金が平均で75,000円ってことは、実質 退職金になっていないわけで、じゃあ何なのか?って事を思っていると、ここは独立行政法人なんだってことで、そこの役員や幹部クラスは天下りなわけで、給料や退職金はどこから出ているのかと。
自分たちが中小企業勤務退職者に払う退職金は75,000円で
自分たちがもらう退職金は勤続3年で何千万円なのか?
でも我が勤務先はこういう掛け金掛けててくれるような甲斐性ないだろうし、私がやめる時におずおずと「退職金の方は?」とか聞いても「うちには退職金規程はありません」とか言われておしまいなんだろうな。「その代わりと言っちゃなんだけど、今月分は全額出しますから」とかね。
ツウよーな事をあれやこれや思って暗澹たる暇つぶしになったのでした。
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追記)中小企業向け退職金制度、49万人分・365億円が未払い : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)「同機構は、06年度末までに計855万6027人分の約5兆8221億2800万円の退職金を支給した。」で計算すると一人平均70万円ぐらいだ。途中退社で放置プレーが多いんで75,000円になってるのか?それにしても70万円だ。
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コメント
(翌日)今日のアサヒ朝刊によると、不支給の最高額は1320万円だそうで、平均の75,000円との差の大きさ。1320万円ってのは本文↑の共済機構サイトにあるシミュレーションで試すと、掛け金が月3万円の31年間に相当するようで、
従業員(全員)のために毎月3万円も掛けてくれるオーナーがいると思えないんで、家族経営的な零細企業のオーナー経営者だろうな。ワンマンで自分だけで事を進めていたんで、ほかの者が知らずに、死亡退職とかで放置、って感じかな。
投稿: 本人 | 2007年10月 4日 (木) 12時09分