ドラマなんかない
雨の中で「東京国際女子マラソン」
高橋尚子選手が30km過ぎあたりで土佐礼子選手に離され、39kmあたりで尾崎朱美選手(資生堂)にも抜かれてしまったわけだ。高橋選手の骨格のすばらしさがアカラサマに見えてしまう皮下脂肪の無さがまたしてもこの結果につながってしまったのかと思う。
しかし問題はそっちじゃなくてTV中継(テレ朝)。
高橋選手が尾崎選手に抜かれた所で、土佐一位、尾崎二位となったにもかかわらず(その時点で高橋選手の膝はもうあがらず二度とスピードを取り戻す事がないのが見えていたにもかかわらず)テレビ映像は土佐選手とはるか後方の高橋選手のみを映し、二着である尾崎選手はついにゴールの国立競技場に再登場するまで全く映される事がなかったのだ。
「高橋 vs 土佐」という演出意図に沿った報道がなされた。
出たとこ勝負を(現実を)「イロメガネ」の予断でドラマ仕立てにしてかまわないという心構えであった。(ハルマゲドンが来ると)都合の良い脚本をトレースしたあのヤラセ真理教と同じ状態だ。
そしてこれはテレ朝であった。テレ朝も亀ボクサー兄弟が勝つのが番組を成り立たせる条件だったという境界越えにあと一歩の所まで来ているという事。次回は演出のために金を配る、演出に邪魔な対抗選手が出場しないように手配する。(そうなるようにスポーツ界にも影響力のある有力広告代理店が気を利かせてくれる)
やがて地震が来る。地震は待ってくれないが、思いっきりお涙ちょうだいに脚本通りに報道しなくてはいけない。
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コメント
>骨格のすばらしさがアカラサマに見えてしまう皮下脂肪の無さ
糊代(ノリシロ)を残さないと箱は組めないって事だろうね。
投稿: 本人 | 2006年11月21日 (火) 00時35分